谷野 知美
営業統括部 代理 / 2002年入庫
私が普段行っている業務は、個人のお客様に向けた投資信託・保険・国債などの資産運用のご提案です。加えて、資産運用セミナーや子供向けの「お金の参観日」などを主催し、お金に関する知識を地域に向けて発信する活動も行っております。
また私は職員への研修も担当しているのですが、そこでは「居場所」をつくることを大切にしています。金融業は専門的な知識が必要なので、若手職員は不安を抱えてしまうことが多くあります。知識がないから不安になる、不安だからお客様にも積極的に提案ができない。そういう職員を目にすることがありました。女性職員に多かったと思います。
しかし、きちんと庫内の研修を充実させ知識を増やすことで、案外女性のほうがパワフルに活躍している様子もたくさん見てきました。職員のみなさんが活き活きと働いているのを見ると、「居場所をつくれたかな」と思えて嬉しくなりますね。
STORY
私が融資の担当をしていた頃に、教育ローンを希望されるお客様がいらっしゃったことがありました。その方はシングルマザーで、お子様の学費のために融資が必要とのこと。信用面では問題のないお客様だったのですが、なかなか審査を通ることができないとおっしゃっていました。
当時は今よりも女性に対する審査が厳しく、性別によって融資の判断が分かれることもあったのです。私はすぐさま上司であった女性支店長に相談しました。私自身も妊娠8ヶ月というタイミングで身体的にも大変でしたが、どうにかお客様のご希望を叶えたい一心でした。最終的には上司の助けもあり、粘り強く交渉を続けて融資に結びつけることができました。
すると後日、そのお客様のお子様が花束を持って、一人で私のところまでお礼を言いにきてくれたのです。感謝されたことに嬉しさを感じるとともに、「そうか、私はこの子の将来をかけた仕事をしていたんだな」と思いました。自分が仕事で扱っていたのはただの書類ではなく、誰かの人生だったということを実感したのです。
目の前のお客様や書類だけを見るのではなく、その先にいる大切な人の存在やお客様の想いがあることを想像する。この考え方は今でも仕事の中で大事にしています。
休日は息子のバスケットボールの練習試合を家族で一緒に見に行ったり、ドライブをしたり。最近では子供達と一緒にアスレチック場に行って、私も本気になって遊んでしまいました。